ご挨拶

  ひょうちゃん博物館にご来館いただき、誠にありがとうございます。
 横浜の家庭の台所の隅には、たいてい、ひょうちゃんが居ます。
 ひょうちゃんは、崎陽軒のシウマイに入っている醤油入れです。

  実家にもひょうちゃんが何人かいました。最初は気になりませんでしたが、
 捨てると言われて よく見ると顔とポーズが異なっていることに気がつきました。
 シウマイの醤油入れですから、顔もポーズもをひとつ描けば済むものを、
 さまざまな顔、さまざまなポーズがあり、色は4色もあります。
 これは、おもしろいと集め出したのが、コレクションのきっかけになりました。

  ある年、その頃の流行 パソコン通信(インターネットの前の通信方法)の
 ニフティの全国大会である「オフラインまつり」が横浜で開催されることに
 なりました。その頃、所属しておりましたニフティ内の横浜・神奈川フォーラムの 出店物として展示させてもらいました。
 
  ひょうちゃんの展示は評判も良く、観覧している方から、「インターネットの
 サーバーをアメリカから自前で借りている。ひょうちゃんのコレクションをホーム  ペー ジで紹介したい」との申し出があり、コレクションをお貸しました。
 こうして、「横浜名物崎陽軒のシウマイ ひょうちゃん博物館」が誕生しました。
  
  新聞や雑誌にも取り上げられ、話題となり崎陽軒の方とも仲良くして
 頂きました。1998年、サーバーの持ち主がひょうちゃんの多さに音を上げ
 写真を撮ることを断念、ホームページを閉鎖することになりました。

  そして、2008年(平成20年)に崎陽軒が創業100周年、
 2009年(平成21年)に、横浜開港150周年を迎えました。
 以前の「ひょうちゃん博物館」を見て頂いた方達からも、
 「ひょうちゃんに また、会いたい」「ひょうちゃんを見たいからホームページを
 作って欲しい」との声を多数頂き、再開することにしました。

  ホームページを再開するに当たり、ひょうちゃんに手作りで
 コレクションボックスを作り、ひとりひとりのスペースを確保。
 顔とポーズ、色を分類し 住民基本台帳ならぬ、ひょうちゃん基本台帳を作成し
 ひとりひとりに番号を割り当て、これを元に「ひょうちゃん型録」を作りました。
 
  この「ひょうちゃん型録」に基づき、晴れた日にひょうちゃんを撮影し
 パソコンで加工して、ホームページを作っています。

  今まで、シウマイに入れられたすべてのひょうちゃんを、展示し、ごらん頂く
 ことは、いつになるかわかりませんが、少しずつ展示を増やしていくつもりです。

  どうぞ、ひょうちゃん博物館をお楽しみ下さい。



            2009年6月2日 開港150周年を迎えた横浜開港記念日に


              「横浜名物崎陽軒のシウマイ ひょうちゃん博物館」 館長
    
                                         森 田 弘 之